ちがイ。

 いつものバス停にて――


「からあげクンに『おそ松さん』味かぁ~……」

 月夜がホクッホクの湯気が立つからあげを見ながら、そんな事を洩らす。


「ングング――ヤキソバ味なんだ~……なかなかおいし~」

 特製のキャラ型爪楊枝で大振りのカラアゲを一個づつ食べながら、


「……ピザ」


「んっ!? ピザ ピザがどうしたの?」

 隣にいたイブキの呟きを聞きとめた月夜は目の色を変えて聞き返してくる!


「最近、ピザをいっぱい食べれる機会を逃したからピザに飢えてんのよっ!」

 そういって問い詰めてくる月夜に、


「サイハンだって!」

 スマホ画面を見せながら、


「ピザ――ポテトの再販? な~んだ~……」

 ジャガイモ不足で販売中止していた商品の再販決定の記事を見て、興味を亡くす月夜。


「なんでそんなテンションなのっ! ピザポテふっかつだよっ!!」

 対照的にテンアゲ状態でいってくるイブキ。


「これで、ビチクしてるピザポテたべられるよっ!」

 イブキは棚に溜めてあったピザポテを思い出しながら。


「そんなに我慢してたの?」

 月夜が半ば呆れ顔でそう聞いてくる。


「うんっ! プリングルスにチ~ズかけたりしてしのいでたんだからっ!」


「へぇ~……そんな事するぐらいならさ~」


「ん?」


「フツ~にピザ食べればいいじゃないの?」


「ピザとピザポテはベツモノなのっ!」

 わかってないな~といった表情でそういうイブキだった。

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