べつばラ。

いつものバス停にて――


「なっ!」

グルメ系アプリを見ていた月夜がそんな声をあげる。


「ピザハットが13日から15日まで半額セ〜ルしてたのか……も〜終わってる……」

その場でOrzするほどの虚無感を味合う月夜。


「ほかのデリバリ〜ピザたべちゃったの?」

いきなり地面に四つん這いになった月夜をみて、そう声をかけるイブキ。


「ううん。最近は食べほ〜だい解禁にともなって回転寿司業界の動向に注目してた」

月夜が株のトレ〜ダ〜のような事を言う。


「なら、ソンしてないしいいじゃない?」


「そ〜ゆ〜問題じゃないのよっ! いつもなら五枚しか食べれないトコを一〇枚いけるチャンスだったのよっ‼︎」


「うへっ! そんなにはいんないし……ピザなんてイチマイでジュ〜ブンじゃないの?」


「えぇ! おいし〜物は別腹なのよ」


「……それは月夜だけだよ」

呆れ顔でそういうイブキだった。

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