ちがイ。

いつものバス停にて――


「セガのVRアトラクションえんきかぁ〜……」

イブキがゲ〜ム情報にのっていた、そんな記事を読みながら、


「セガのゲ〜ムでVRかぁ〜……ヴァルキュリアはおもしろそ〜だケド……あとバ〜チャロンとかも……ソニックもよさそ〜かな? あとは――」

イブキがVR対応されたおもしろそうなセガタイトルを考えている隣では、


「愛知県でジブリパ〜ク? へぇ〜……そんなんできるんだ〜」

月夜がオシャレ系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「そ〜いえば昔やった万博にトトロの家があったとか聞いた事があるよ〜な……」

月夜が幼女だった頃の記憶を思い起こしながら……。


「サミダレとメ〜のいえじゃなかったっけ?」

イブキも昔の記憶を手繰る様に目を細めながら、


「そんなんだった気もする。ウチにとってトトロはトウモロコシがおいしそ〜って事しか記憶ないからなぁ〜……」


「そこをおぼえてんのは月夜だけじゃないかな〜。イブキさんは「なぎはらえっ!」のあとのトトロのクチからビ〜ム――」


「それ違うの混ざってない?」


「そだっけ?」


「まあ、なんにしてもジブリといえば――」


「「食べボだよね〜」」


「「んんっ⁉︎」」


「ジブリといえばあの躍動感のある食事シ〜ンでしょ! 千と千尋にすっごい得体の知れない物だけどおいしそ〜なアレ‼︎」


「いやいや。あのどくとくのロボとかメカとかがいいんだよっ! ハウルとかのアレサイコ〜じゃん!」

お互いそういって譲らない二人だった。

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