ばんの〜やク。

昨日とおなじバス停にて――


「でもさ〜」

さきほどまでプリプリ怒っていた月夜の温度が下がった頃に、


「ん?」


「これによると、ハナクソはバンノ〜ヤクらし〜よ」

そう言いながら、スマホ画面を見せてくる。


「カナダの生物学者によると、自分のハナクソを食べるのは生物として免疫機能を高める本能がある――本能っ⁉︎ そこまで言っちゃうっ⁉︎」


「そそ。さらにハ〜バ〜ドやMITのヒトはこんなコトもいってるよ」

そういって別の論文を要約した物を見せる。


「えぇ! そんなすっごい大学がは、ハナクソの研究なんかしてんの?」

 月夜は疑わし気な視線を向ける。


「ホントだよ! ほらっ!!」

 そういって画面を下へとスクロ~ルさせ研究者と所属大学の部分を見せる。


「……本当だ」

 それを確認すると、最下部まで移動していた画面を最初に戻し読み始める。


「ハナクソは良質なバクテリアの塊、体内に取り込む事によって呼吸器感染症、胃潰瘍、HIVなどの耐性をつける事ができるっ! うそでしょ……なんか真面目に議論されてるし」


「だから月夜もハナクソをたべるコトをほこっていいんだよっ!」


「だから、ウチはそんな事しないってっ‼︎」

ついに泣きながらそう訴える月夜だった。

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