りんしたいけん。

 いつものバス停にて――?


「あれ?」

 先ほどまで学校にいくためのバス停にいたハズのイブキはいつの間にか大きな川のほとりにいた。


「ドコだろ? ココ――??」

 キョロキョロと周囲を見渡す。


「のどかなとこだなぁ~」

 澄んだ大きな川のあちら側には昼間にも関わらず、花畑の中で談笑する人々の姿が認められ、そんな感想を洩らす。


「おっ!」

 イブキが川の近くにカフェを発見する。


「ふ~みゅ……いったいココはドコなんだろ~?」

 イブキは注文したクリ~ムソ~ダを眺めながら、


「なんかアタマもズキズキするし……」

 そう言いながら、痛む箇所を『そ~』さわってみる。


「んんぅ!? なにこれ??」

 イブキがスマホの自撮り機能にして自身を映すと、後頭部にコアラの耳のようなでっかいタンコブができていた!


「これがイタかったのか~……」

 水のグラスから氷を1個つまむとタンコブに当てる。


「ん……」

 そうこうしている、昨晩あまり寝ていなかったのかウトウトしはじめるイブキ。

 カウンタ~に置いた腕の上にアゴをのせると、そのまま眠りに落ちる。


「ハっ!」

 次に気がつくと、いつもバス停にいた。


「アンタ立ったままよく寝れるわね」

 月夜が呆れたような口調で言ってくる。


「う~みゅ……ヘンなユメみちゃった。おっきなカワがあっておはなばたけがあって……」


「そ、それって……」


「カフェがあって」


「カフェ?」


「そそ。で、アタマにデッカイたんこぶが――あるじゃん!」

 スマホ画面にバッチリ映ったコアラの耳のようなタンコブに声を上げる。


「あぁ。それウチがなかなか起きないから叩いたらそうなった」

 アッサリとそういわれ臨死体験をした事が吹き飛ぶイブキだった。

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