ぴざ。

 いつものバス停にて――


「花見ピザの増加で配達員が悲鳴? なんかどこもかしこも配達ドライバ~不足なのね……日本こそロボットやドロ~ンを使って無人配達が必要だとおもうんだケドなぁ~」

 月夜が季節に合わせた時事ネタを扱うニュ~スを見ながら、そんな事を呟く。


「花見会場の広くて、人ばっかしのトコで頼んだ人を探すってかなり大変よね~。しかも目立つ場所じゃなくて自分達のトコまで持ってきてくれって――注文のときに入口にいて言われてるにも関わらず……」

 月夜がなげかわしいと洩らす隣では、


「な、なんだって……!?」

 イブキがスマホ画面を見ながら、驚愕の表情でそんな事を洩らす。


「ピザが……ピザが……」


「ん?」

 月夜が『ピザ』という言葉に反応する。


「タイヘンだよ……ピザがなくなっちゃうって」

 イブキがスマホ画面を見せながら、


「た、大変じゃないっ!? 世界が滅びるっ!!」


「いや、そこまでは……」

 自分で振っておきながら月夜のあまりにも大袈裟な言いぶりにたじろぐイブキ。


「なにが起こってるのっ!? 早くっ! ピザを――世界を救わなきゃ!!」

 と物凄い剣幕で迫ってくる!


「せかいはダイジョブだよ~」


「台風の影響で北海道産じゃがいもが不足しピザポテトが販売休止? な~んだ……ピザポテトがなくなんのね」


「え~! タイヘンだよ!! イブキさんのゲ~ムのおともコ~ラ+ピザポテのゴ~ルデンコンビができなくなちゃうじゃん!!」


「なら、普通にコ~ラとピザでいいじゃない」


「ゲ~ムしながらピザはちょっと……」


「もう驚いて損しちゃった。ピザがなくなるなんて地球が消滅する危機じゃない」

 ピザと世界or地球の危機がどうしても結びつかいイブキは首を傾げるだけだった。

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