おくれて。

 いつものバス停にて――


「ふ~みゅ……ウィンド~ズのトケ~がくるちゃうフグアイかぁ~……。そ~いえば、キノ~のすっごいネコりまくってたな~(あるブラウザゲ~ムにおいて回線不調を指す俗称)。デスクトップとヨコのノ~トでイチジカンもズレてたコトあったし……ついついデスクトップとトナリのノ~トPCのあいだになんかあんじゃないかと、テをブンブンふちゃったよ」

 イブキは昨夜の出来事を思い起こす。


 デスクトップPCとノ~トPCの間の空間を疑問符を頭上に浮かべたまま、空手の手刀斬りのように上下にブンブンさせ首を傾げてる姿を――


「そっか~。フグアイだったのか~。いせかいにいけるかも? ってがんばったのにな~」

 そんな事を言っているイブキの隣では、


「VR彼氏? バ~チャル世界で優しいイケメン男子とラブラブしよ~かぁ~……ふ~ん……男性向けにそ~ゆ~のあるのは知ってたケド……まさか女性向けにもでるとわね……これで、ますます一人でもよくなってきちゃうわね」

 月夜が自分の事を棚上げしながら、そんな事を言う。


「いや、ウチは全然――全然気にならないんだケドさ~……タダ、ほんのちょっぴり……そう! ちょっぴりだけ本物の前の予行練習的な意味で興味があるってゆ~か~」


「月夜、月夜」


「な、なによ。本当にこれぽっちも興味はないわよっ!」


「これエイプリルフ~ルよ~のネタだよ」

 少し遅れてひっかかるマヌケな月夜だった。

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