ふぐ。

いつものバス停にて――


「ついかエピソ〜ドのゴリラさんおもしろかったなぁ〜……はしらもったときはヒガンジマおもいだしたけど……しかも、ケッコ〜つよいし、もうずっとはしらでいいじゃないかな? っておもったよ」

イブキがゲ〜ム系情報を見ながら、そんな事を呟く。


「さいごのアイツつよかったな〜……オ〜ラまとってると、つよすぎ。たおしたけど……ホウシュ〜のげんじのカタナまだつかってないけど、つよいのかな〜」

イブキがそんな事を言っている隣では、


「う〜ん……このイルカにモテ遊ばれたフグの画像いいなぁ〜。こんな顔するんだ。ふくらんでプニプニしてそ〜だし」

月夜が海の中でイルカがフグを鼻先で小突いて、フグがまるで人気のようにビックリしている顔をしている画像を見ながら、


「いいな〜この『うおっ!』って言ってそうな顔。ん?」

月夜は下の関連ワ〜ドのところにある有名フグ料理チェ〜ンの広告を発見する。


「フグをつかってイタリアン?」


「フグのカルパッチョにフグパスタ――」


「月夜、月夜。こんなのカワイ〜のにたべちゃうの?」

イブキがさきほどまで見ていたイルカとフグの画像を見せながら、


「カワイイとおいしそ〜は別なのっ!」

キッパリとそう言い切る月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る