ろぼこっぷ。
いつものバス停にて――
「薬味で食べるお肉のジェ~トっ!?」
グルメ系ニュ~スを見ていた月夜が突然、そんな意味不明な事を言う。
「こ、これは熱いわっ! ジェラ~トだケド……」
月夜がサシの入った肉の画像を見ている、隣では、
「おぉ!」
イブキがそんな声を上げ、キラッキラの瞳でなにかを発見する。
「ロボコップをジツヨ~かっ!? しかもコトシの5ガツからウンヨ~かいしっ!? なになにいつからそんなSFちっくになったのっ!?」
テン上げのままそう言うと続きを読み進める。
「……なにこれ?」
下へとスクロ~ルさせていくに従って読み込まれた画像を見たイブキは明らかに不満気な声でそう言う。
「あら。カワイイ」
月夜はその画像を見てそう評す。
「いらないよっ! ロボコップにカワイイよ~そまったくいらないよっ!! こんなペッパ~くんにケ~カンのぼうしつけましたてきなモンじゃなくって――もっとこ~……ムイミにソ~コ~ばんはっつけて、ディテ~ルはメカメカしてて、アシオトが『ドスドス』みたいなそ~ゆ~のがイイのっ!!!」
イブキが自分の願望全開でそんな事を言う。
「でも、機能は高性能よ。顔認識機能に多言語を操って、市民の通報を瞬時に受け付けて、交通違反の罰金まで徴収できるって」
「月夜。ロボはキノ~じゃないんだよ」
「機械は性能ってこの前言ってなかった?」
「キカイはキカイ。ロボはロボなのっ!」
イブキの主張にますます混乱する月夜だった。
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