ほわいとで〜

いつものバス停にて――


「はむはむはむ――」

なぜか生のニンジンをウサギのようにポリポリ齧るイブキ。


「ふ〜ん……高校でタブレット端末を導入してるトコも使いこなしてるのは一割もいないんだ〜」

月夜が学生の悩みを集めたアンケ〜ト記事を読みながら、


「教える側の技術不足原因かぁ〜……ウチも使いタブレット使ってないしな……スマホのでっかいやつって認識しかない」


「イブキさんはカンコレにつかってる……ぽりぽり……」

そう言いながらカバンからタブレット端末を出す。


「――って、さっきからなんでニンジン」


「ふふん♪」

 イブキは得意満面に――


「ニンジンたべるとカレシできんだよっ!」

 意味不明な事を言い放った。


「も~すぐ春だからなぁ~……」

 月夜は日に日に暖かくなってきた陽光を見つめながら洩らす。


「なんかセ~ト~タとかゆ~のでニンジンたべてケンコ~になるとオトコのヒトにモッテモテになるんだって!」


「ふ~ん……でも、なんで急にそんな事を?」


「だって、だって、あしたはホワイトデ~だよっ!」


「バレンタインにイベント発生しなかったアンタには関係ないじゃん」


「ふふん♪ だからニンジンでワンチャンはっせ~するのをキタイしてるのさ~」

 やけくそ気味にガシガシとニンジンを齧るイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます