こ~かい。

 いつものバス停にて――


「フリ~ハグワンコっ!?」

 月夜がインスタで話題の記事を読みながら、


「いいなぁ~……ウチにもハグしてくれるのかな?」

 月夜が人差し指を口元に当て物欲しそうな目で画像のゴ~ルデンレトリバ~を見つめる。


「そんなん。月夜がよってきたらかなしいコエをのこしてにげるにきまってんじゃん!」


「そ、そんな事ないモンっ! ほら、ここにこのワンコは人懐っこいからニュ~ヨ~ク、チェルシ~通りを歩く人々にハグするって……」


「あっ! ソツギョ~シ~ズンにちなんでオトコのヒトのコ~カイしているランキングだって」

 月夜の話しを聞かずにそう言いながらスマホ画面を見せてくる。


「おもいをつたえられなかったとか、スナオになれなかった、セッキョクテキになれなかったトカお~いんだっ! きっとイブキさんにもスキってつたえられなかったヒトがいっぱいいるよね? ザンネンだな~イブキさんゲ~ムさえウマかったら、ほかになにもいらないのに~」


「前に世界七人しかクリアした事のない激ムズゲ~ムのクリアが条件じゃなかった?」


「うん」


「じゃ、ほとんどの人がダメじゃん!」


「ふふん♪ そこはちゃんとイブキさんがトックンして、リッパなゲ~ムハイジンにしてあげるよ!!」

 ムフ~! と鼻息荒くそう言い切るイブキ。


「もしアンタに秘めた思い――まあ、そんな人いないと思うケド、万が一いたとしたら、その人は見事にバットエンドル~トを回避したわね」

 呆れ顔でそういう月夜だった。

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