そ~だん。

 いつものバス停にて――


「ぬすまれたニンテンド~スイッチがネットオ~クションでバイキャクされてユ~ザ~のテモトに? ふ~みゅ……まだソフトもでてないのにハ~ドだけかってど~すんだろ? シヨ~かわってホント~のスイッチのソフトができないかもしんないのに?」

 イブキがゲ~ム情報の中にあった、そんな記事を読みながら首を傾げていた。


「まっ、さすがにハンバイイッケゲツまえにそんなダイキボなカイシュ~はないか~?」

 あまり興味がなさそうにそう洩らすイブキの隣では、


「去年から稼働している自己学習型のAIが恋愛の相談にのってくれるかぁ~……そんな時代になったのねぇ~」

 月夜がオシャレ系ニュ~スの中にあった、そんな記事に興味を惹かれた。


「ど~しても好きな男の子に告白してフラれてから、ど~しても忘れられずに半年後にもう一度想いを伝え再びフラれたのだケド、バレンタインにチョコを渡してもいいかど~かかぁ~……そんなに好きな相手なのかぁ~……AIのアドバイスはっと――」

 月夜が画面をスクロ~ルさせて続きを表示される。


「ええ~っと……『そんな事があったんですね、おきもちよくわかりました。どちらかというと、再度告白するのは少し早いように思われます』

 おぉ! しっかりアドバイスしてるっ!? ウチも相談してみよっかなか~?」


「ん? 月夜もだれかすきなヒトいるの?」


「違うわよ。最近、夕食の後にもお腹へっちゃうのよね~? ど~すればいいかしら?」


「……ゴハンのあとにすぐにねちゃえば?」

 なかなか適切なアドバイスをするイブキだった。

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