かいと〜

いつものバス停にて――


「アメリカのカンザス州でレオタ〜ド姿の泥棒――怪盗が出現っ⁉︎」

月夜がおもしろい話しを集めたニュ〜スアプリで、そんなものを発見する。


「おぉ! カイト〜! オトコのコならタキシ〜ド、オンナのコならレオタ〜ドだよねっ!」

なぜかイブキがそんな事をいって反応する。


「イブキさんもいつか……」

握り拳を掲げながら、


「アンタがレオタ〜ドとか悲しくなるからやめて」


「そんな事よりもそのカイト〜さんカワイイの?」


「さぁ? 覆面してるし、身体は筋肉質っぽいケド」


「ふみゅ〜……エックスメンみたいなジョセ〜なのかな?」


「あぁ。さっきから勘違いしてるケド、男だよこの怪盗」

月夜の言葉に目を丸くするイブキ。


「レオタ〜ドきてんだよね?」


「うん」


「それなのにオトコのヒトなの?」


「そそ。ネットじゃ『キャッツ・ガイ』ってあだ名付けられてるわよ」


「ただのヘンタイさんじゃんっ!」

イブキは脳内の夜空を舞うレオタ〜ド姿の美少女のイメ〜ジを崩壊させながら、そう叫ぶのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る