じぇっとこ~すた~

 いつものバス停にて――


「オ~ストラリアの遊園地でジェットコ~スタ~がコ~スの頂上付近で停止。コ~スタ~の種類はシ~トタイプではなくブラ下がりタイプだったために乗客はそのまま三時間に渡って宙づり状態に……うぅ……宙づりのまま三時間なんて――」


「したからパンツみられほ~だいだネ」

 月夜の呟きにそんな返しをするイブキ。


「いや、そんな事きにする余裕なんてないでしょ! ジェットコ~スタ~のあの「もうすぐ降下するっ!?」ってのを延々、三時間に渡って感じるワケでしょ? そ~と~怖ったと思うわよ」


「え~! でも、キョ~フをかんじるためにコ~スタ~のったんでしょ? じゃあさ、おとくなんじゃないの??」


「その『お得』は得なのかな~?」

 疑問符を浮かべながら首を傾げる月夜。


「しかも、サンジカンもっ!」


「恐怖の質が違わない? ほらジェットコ~スタ~で安全性が確保された『安全な恐怖』でしょ? それがどうなるかわかんない恐怖に変わったワケだから……やっぱし違うじゃない?」


「そっかな~?」


「じゃ、アンタ宙づりになってみる?」


「それはイヤ」


「でしょ」

 納得はいかなくとも宙づりにされたくないイブキはそのまま口を閉ざすのだった。

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