おとしだま。

 いつものバス停にて――


「お年玉のもらえる年齢かぁ~」

 月夜がツイッタ~で話題のそんな記事を読みながら、


「さすがに高校卒業したらもらえなくなるかな~? それとも二十歳までくれるかな~??」

 月夜がそんな事を洩らしながら記事の続きを読み進める。


「ぬっ! 三十歳越えてももらってる人や四九歳のお父さんが祖父からもらっているのを見た……う~ん……やっぱし家によって違うのかな~」

 月夜が意外な事実に驚いている隣では、


「ね~ね~月夜」

 イブキが話しかけてくる。


「ん~?」


「ど~やったら、ず~とオトシダマもらえるんだろ~ね」


「さぁ? 働いたらさすがに終わりな気もするケド……」

 どうやらそこが月夜の境界線のようだ。


「う~ん……やっぱしみためかな~? コドモっぽいガイケンしてたらず~っとくれるかな?」


「それはあるかもね~」

 月夜はいつまでも子ども扱いする祖父母を思い起こしながら、


「じゃ、イブキさんみたいなアダルティなコはJKじゃなくなったら――」


「アンタは向こう三〇〇〇年くらいは安泰でしょ」

 バッサリそう言い切る月夜だった。

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