かこさいきょ~

 いつものバス停にて――


「今年、最後のニクの日にロッテリアで『チ~ズフォンデュ仕立て肉がっちり絶品チ~ズバ~ガ~』とダブルバ~ガ~の二種類かぁ~……どっちもおいしそ~」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「オンナのコのタイリョクそくて~がカコサイコ~のけっかに? ふ~みゅ……いまのセダイってそんなにつよいのかぁ~」

 イブキが力コブを作りながら、そんな事を洩らす。


「いや、タダ体力テストで平均点が底上げしただけでしょ? みんなが戦闘民族になったワケじゃないからっ! 運動苦手な子はやっぱりいると思うケド……」


「う~ん……そっかな~?」

 イブキが首を傾げながら、


「さいきん、バステ~をふりまわすJKやそらとぶJKのはなしよくきくし……」


「そう? ウチはそんな話し聞いた事も見た事もないケド……」

 そんな事を言いながら傍らにあるバス停を片手でガタゴトを動かす。


「あっ!」

 その様子を見たイブキが、


「月夜がヘ~キンテンをあげてんじゃない?」

 イブキの鋭い指摘に、


「ウチみたいなか弱い乙女がそんな事できるワケないでしょ!」


「……かよわいオトメはおニクを1キロたべないとおも~けどなぁ~……」

 そう洩らす呟きは月夜の耳には届かなかった。

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