そこにいくのかはナゾ。

 いつものバス停にて――


「アマゾンがシテムのバグでロボットそ~じきの『ルンバ』を3000エンでハンバイっ!?」

 イブキがテクノロジ~系のニュ~スにあった、そんな記事に興味を持つ。


「すっごいなぁ~。ジュ~ブンのイチのネダンでかえたんだっ!?」

 うらやましいと洩らしつつ、記事の続きを画面をスクロ~ルさせ読み始める。


「ふ~ん……セットはんばいすると、やすくなるようになってたショ~ヒンでセットはんばいをカクテ~したあとにイッポ~をキャンセルしてもわりびきカカクのままでハンバイされてたのがゲ~インかぁ~」

 記事を読んで納得するイブキの隣では、


「ステ~キガストで希少部位九〇〇グラムを販売っ!」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に瞳を輝かせる。


「一頭に五〇〇グラムしかない希少部位を九〇〇グラム――やく二頭分……いいじゃない!」

 月夜の脳内に牛舎で「も~も~」いってる二頭の牛をイメ~ジしながら、


「イブキ、イブキ! 行こ、行こっ!!」


「え~……」

 イブキがイヤそうな表情で、


「だって900グラムでしょ? イブキさんのタイジュ~が42キロってコトはたべたあとには43キロになってんだよね~」


「ふふん♪ アンタのその一キロがどこにいくか知ってんの?」


「ん~?」


「食前と食後でバストサイズ――「いぐっ!!」」

 やや喰いぎみにそう叫ぶイブキだった。

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