カゼには。

いつものバス停にて――


「ガストで赤身ステ〜キフェアっ!」

月夜がいつも通りグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に飛びつく!


「しかも、今なら一〇〇円引きっ‼︎ いいじゃない! 赤身肉〜じゅるり」

月夜が画像を見ながら、そんな事を言っている隣では、


「う〜ん……カゼをひいたヒトにだすとイイものは〜?」

イブキがそんな事を洩らしながらレシピを検索している。


「へぇ〜、オカユいがいにもいっぱいあるんだ〜」

イブキが記事を読みながら、そんな事を洩らす。


「風邪になったらお粥じゃないの?」

月夜が口を挟んでくる。


「ん? なんかそ〜でもないみたい。ニラおかゆとかアイスとか――」


「ふ〜ん……そんなのがいいんだ」


「あとなべやきウドンとかもいいんだってさ」


「えっ! そ〜なの?」


「うん」


「じゃ、ウチが風邪になったらウドンね!」


「……月夜みたいなエ〜ヨ〜かたなヒトがカゼになるわけないじゃん!」

呆れ顔のままそう言い返すイブキだった。

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