いいにく。

いつものバス停にて――


「むかしからウワサされてた、まぼろしのファミコンソフトがハッケンされるっ⁉︎」

イブキがゲ〜ム情報の中にあった、そんな記事に心惹かれる!


「ふみふみゅ……しょきがたファミコンほんたいのパッケ〜ジにえがかれていた10ポンのソフトのうちハンバイされなかった、まぼろしのソフトがもとハドソンのタナにっ⁉︎ いいね! いいね‼︎ こんなにワクワクするの、うれなくてサバクにフホ〜ト〜キされたクソゲ〜がサルベ〜ジされたコロいらいかな〜?」

ワクワクしながら、そんな記事を読んでいるイブキの隣では、


「11月29日――イイニクの日! ついに、ついにこの日がっ!」

月夜が高々と掲げたスマホ画面には焼肉チェ〜ンの広告が映っていた。


「――と、ゆ〜ワケだから空けといてね」

ポンっとイブキの肩を叩きながら死刑宣告を告げる月夜。


「えぇ! 月夜ひとりでいってよっ!」


「資格者が複数人で焼肉を愛してる人だから!」


「じゃ、イブキさんダメ。そんなにオニクすきじゃないし」

両腕で『×』字を作りながら、


「焼肉食べると、ムネおっきくなるわよ」


「いぐっ‼︎」

こうしても今年も騙されるイブキだった。

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