ネコにすかれたい!

 いつものバス停にて――


「キノ~かえったらイブキさんのPSVRをおと~さんのレトルハ~ドがいれかわっててビックリしちゃったなぁ~」

 イブキがゲ~ム情報を眺めながら、そんな事を洩らす。


「ヤフオクじゃテンバイヤ~が2マンエンいじょ~もウワノセしてシュッピンしてたし、テント~はんばいをねらってテツヤぐみもでてたしなぁ~」

 そんな事をつぶやくイブキの隣では、


「ネコ用のヤキソバ? なにこれ??」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を開き首を傾げる。


「かつおと昆布のにおいが香る――あっ! よく見たら、ネコ用のヤキソバじゃなくて、ネコ好き用ヤキソバだった!! ネコ好きって――ウチの事だね!! つまりウチ専用のヤキソバっていっても過言じゃない!!!」

 脳内でどのような経由でそうなったか不思議だが、そんな事を言いながら続きを読む月夜。


「注意書きにもネコちゃんにはあげないでくださいって書いてあるし、買わなきゃ! もう――もうネコカフェでぼっちはイヤっ!!」

 月夜はなにをしてもやってもネコが寄ってこなかったネコカフェでの惨状を思い出しながら、


「……それたべてもネコはよってこないとおもうけどね」

 そう呟くイブキの言葉も月夜の耳には届かなかった。

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