きのこ。

いつものバス停にて――


「ライシュ〜はついにサンマりょ〜! コトシはシザイやシゲンにコ〜カンできんのかな? できるならランカクしないとっ!」

イブキはゲ〜ム情報を見ながら、そんな事呟いている。


「キノ〜はVRもたのしかったな〜『オ〜シャンディセント』のサメとバイオのキッチンはみておいてソンなかった。キョ〜もはやくかえってソ〜チャクしたいな〜」

そんな風にワクテカしているイブキの隣では、


「青森の百貨店で毒キノコの見分け方イベント? 確かにこれは必須なスキルね」

真顔でそんな事を言いながら、さきを読み進める。


「う〜ん……」

読み進めていくと、すぐに難しい表情になる月夜。


「やっぱし『よく分からない物は食べないでください』って結論になんのかぁ〜」


「もっとわかりやすいかたのってたら、ヤマでひろぐいできんのにね」

イブキが横から口を挟んでくる。


「ひ、拾い食いするために見てたワケじゃないモンっ!」


「じゃ、なんのためなの?」


「し、食料危機に備えてよっ!」


「……月夜。ニホンでショクリョ〜ききってよっぽどなコトがないかぎりおきないよ」

月夜の苦し紛れの言い逃れにそう言い返すイブキだった。

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