なまず。
いつものバス停にて――
「ウナギ味のナマズかぁ〜……そういえば今年の夏にジャスコで売り出されるって聞いたから行ったケド、近くのトコは入荷してなかったのよ〜」
残念そうに呟く月夜。
「遠征するか、近くの池でナマズ捕まえて自作するか迷ったなぁ〜……夏の思い出よね〜……」
一般的なJKが過ごした夏とは少し違った思い出を懐かしく思いながらグルメ系アプリにあった、記事の先を読み進める。
「なになに――今年は実験段階だったケド将来的にはウナギの代替品として一食五〇〇円で提供できるようになるっ⁉︎ 五〇〇円っ! やすっ‼︎ あぁ〜……ウナギが……ウナギが……実際はウナギじゃないケド……が五〇〇円食べられるなんて……なんて優しい世界っ‼︎」
握り拳を掲げそう叫ぶ月夜。
「月夜のせ〜でナマズさんがぜつめつしちゃうかもね」
「そ〜なったら今度はウナギ食べるからいい!」
魚類には優しくない世界のようだった。
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