ないとめあ。

いつものバス停にて――


「このアキはサンマイベントとあたらし〜カイイキのカイホ〜か……」

ゲ〜ム情報を見ながら、そんな事を洩らすイブキ。


「――って、キチこ〜く〜たいはど〜なったの? はやくイブキさん『イッシキリッコ〜たい』や『チョ〜ギンガだん』をつかいたいのにっ‼︎」

イブキが隊名を言いながら、スマホを振る。


「悪夢と鬱の関係性かぁ〜……」

月夜が珍しく、そんな記事を読んでいた。


「どしたの? そんなモンよんで」


「う〜ん……」

月夜がお腹辺りを押さえながら、


「最近、ちょっと食欲が……」


「なにそれっ⁉︎ ジンルイめつぼ〜のゼンチョ⁉︎」

イブキが顔面蒼白になりながら、不吉の前兆を感じる。


「なんでそ〜なるのよっ! ウチだって体調悪くて食欲なくなる事だってあるんだからっ‼︎」


「それでウツじゃないかっておもってんの? ダイジョブ、ダイジョブ」


「なんだってアンタの中のウチのイメ〜ジって、そんなタフで壊れないのよ……」


「うん! ゴ◯ラがふんじゃっても、インセキがあたってもヘ〜キかな? とはおもってるよ‼︎ でも、そんな月夜がショクヨクないなんて……ひろいぐいでもしたの?」

 今、流行りの二大映画どっちに出ても生き残るよ、とお墨付きをするイブキ。


「し、してないわよっ! ちょっと……その……テンヤで秋丼一〇杯いこ〜かなって、おもったら七杯しかはいんなくて……」


「……テンプラそんだけたべれたら、ぜんぜんウツじゃないとおもうよ」

呆れ顔でそう言い放つイブキだった。

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