ないとめあ。
いつものバス停にて――
「このアキはサンマイベントとあたらし〜カイイキのカイホ〜か……」
ゲ〜ム情報を見ながら、そんな事を洩らすイブキ。
「――って、キチこ〜く〜たいはど〜なったの? はやくイブキさん『イッシキリッコ〜たい』や『チョ〜ギンガだん』をつかいたいのにっ‼︎」
イブキが隊名を言いながら、スマホを振る。
「悪夢と鬱の関係性かぁ〜……」
月夜が珍しく、そんな記事を読んでいた。
「どしたの? そんなモンよんで」
「う〜ん……」
月夜がお腹辺りを押さえながら、
「最近、ちょっと食欲が……」
「なにそれっ⁉︎ ジンルイめつぼ〜のゼンチョ⁉︎」
イブキが顔面蒼白になりながら、不吉の前兆を感じる。
「なんでそ〜なるのよっ! ウチだって体調悪くて食欲なくなる事だってあるんだからっ‼︎」
「それでウツじゃないかっておもってんの? ダイジョブ、ダイジョブ」
「なんだってアンタの中のウチのイメ〜ジって、そんなタフで壊れないのよ……」
「うん! ゴ◯ラがふんじゃっても、インセキがあたってもヘ〜キかな? とはおもってるよ‼︎ でも、そんな月夜がショクヨクないなんて……ひろいぐいでもしたの?」
今、流行りの二大映画どっちに出ても生き残るよ、とお墨付きをするイブキ。
「し、してないわよっ! ちょっと……その……テンヤで秋丼一〇杯いこ〜かなって、おもったら七杯しかはいんなくて……」
「……テンプラそんだけたべれたら、ぜんぜんウツじゃないとおもうよ」
呆れ顔でそう言い放つイブキだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます