むかし。

 いつものバス停にて――


「そ、そうだったんだっ!?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、何かの記事を読みながら驚愕の表情になる。


「月夜、月夜っ!」

 イブキが上がったテンションのままで、隣にいた『新作カップメンの味は無臭ニンニク卵黄牛テ~ルス~プ味』という記事を読んでいた月夜に話しかける。


「もう~……なによ?」

 テ~ルス~プのイメ~ジ作りを邪魔され不満顔のまま答える月夜。


「むかしのヒトってスマホもケ~タイもないからジカンゲンシュだってしってたっ?」


「ふ~ん……」


「それにねそれにね。コウシュ~デンワってゆ~のが、あっちこっちにあったんだってさ」


「公衆電話なら今でもあるじゃない。緑色で自販機の近くにあるやつ」


「そうソレっ! なんかジュ~エンいれるとデンワになるんだって! チョキンバコみたいだよね~」


「お金いれなくてもテレホンカ~ドっての使うと、電話かけれるみたいだケド……前に使おうとしたら、何回やってもできなかったんだよね」


「こわれてたんじゃない?」


「そう思って近くにある三台ぐらいで試しても一緒だったのよ」


「あっ! ファミコンみたいに『フ~フ~』しないとセッショクがわるいとか?」


「フ~フ~も温めても、祈ってダメだったのよ~。どうやって使ってたのかしら?」

 そういって首を捻る二人は『先に受話器を取ってからテレホンカ~ドを挿入する』という事実を生涯知る事がなかった。

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