ぬけみち。

 いつものバス停にて――


「ケ~ジュンのカイニかっ! だれだろ~? う~んと、う~んと……イブキさんてきにはメロンちゃんがイイけど~……ぬっ!? 5500トンクラスのケ~ジュン……はい、きえた。メロンちゃんきえた」

 イブキがゲ~ム情報を見ながら、そんな事を呟く。


「メロンちゃん4スロなのはい~けど、クチクカンよりひくいカイヒとクチクカンよりウスイソ~コ~はなんとかしてもらいたいなぁ~……それはそ~と5500トンクラスのケ~ジュンってクマ、タマ、ナガラ、ナトリ、ユラ、キヌだけど――あたらし~フネがウラナミだとしたら、いっしょにパナイと~でダイク~シュ~うけてシズんだキヌくさいなぁ~……ボ~ク~ジュンヨ~カンかライゲキとっかのケ~ジュンになりそ~かな?」

 決して歴史の授業や試験に出てこない、史実を思い出しながらスラスラとそんな事を言う隣では、


「アイフォン7、日本用にカスタムモデルかぁ~……なんでわざわざ日本用にすんのかな?」


「ん? それはシェアがいちばんたかいからでしょ?」


「えっ! さすがに米国内が一番じゃないの?」


「ちがうよ。スマホしじょ~でアイフォンのシェアはニホンが52パ~ぐらいでアメリカが40パ~ぐらで、なにげにニホンがいちばんシェアがお~いんだよ!」


「へぇ~……そういえば予約したの? 昨日の16時から開始でしょ?」


「した、した」


「あれって毎回、繋がりにくいよね~」


「うんとね、アップルストアでヨヤクすると、ケッコ~すむ~ずにいくよ」


「なんか変な事に詳しわね~」


「ふふん♪ ウラワザはイブキさんにトクイなコトだもん!」

 無い胸を張ってそんな事を言うイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます