たいぷ。

いつものバス停にて――


「ニンテンド〜のニセアカでNXジョ〜ホ〜にホンロ〜されるヒトがオオゼ〜かぁ……イブキさんもさいしょみたときは「おっ!』っておもったけど、よくみるとコ〜シキとIDがちがったんだよね〜ニンショ〜キ〜もなかったしさ〜」

イブキがゲ〜ム情報を見ながら、そんな事を呟く。


「ヒロインのタイプで真面目系かドジッ子系どっち好きか男性に聞いた結果――ふ〜ん……相変わらず下らない事してるわね〜」

月夜が暇つぶしに雑談系の話題を見ながら洩らす。


「そんなコトいって〜きになってるからみてるんでしょ?」

イブキが手で口元を隠しニタニタしながら、


「そう言われて……ウチってどっち? 真面目系? ドジッ子系?」


「う〜ん……ゴリラ?」


「殴るわよ?」

傍らにあるバス停を持ち上げながら。


「わっ! まってまってね――ええっと〜……」

イブキは上から下まで月夜を見回した後、


「みためはマジメけ〜? だとおもうけど……なかみは……ゴリ――んと……クマ――んと……んと……」

『ズシン! ズシン!』二度ほどの轟音と揺れ中で一生懸命考えるイブキ。


「んと……ハンマ・ユ〜ジ――んと……ムサシ――んと……ヨシダ・サオ――んと……」

何度か鳴り続ける轟音と揺れ。


「もうっ! なんならいいのさっ‼︎」

両手を挙げてそう抗議するイブキ。


「そ、それは……」

 途端にモジモジとしながらバス停をいじりつつ――バス停からは金属をねりじりあげるような甲高い音が悲鳴のように出ている。


「ど、ドジっ子とか……」


「……月夜。もし月夜がドジっコだったらスプラッタえ~がになっちゃうよ……」

 パキンと乾いた音をたてて折れるバス停を見ながら、そう言うイブキだった。

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