たわ~。
いつものバス停にて――
「メガ盛りソ〜スカツ丼? ふふん♪ 」
月夜が愛用のグルメ系ニュ〜スアプリの中にあった、そんなタイトルの記事を開き画像が読み込まれるなり、上機嫌で変な声を洩らす。
「うえっ! なにそのカツタワ〜。たべものであそんじゃダメだよっ!」
画像が視界にはいったイブキがプリプリ怒りながら口を挟んでくる。
「違う違う。これはボリュ~ムのあるカツ丼よっ!」
月夜がスマホ画面を指しながら、言いかえす。
「えぇ! だってだって――いちばんうえのカツとゴハンのあいだすっごいあいてるよっ! ショ~テンのザブトンみたいになってるよっ!!」
「それが売りなのよ」
月夜は片目を閉じて、人指し指を立て茶目っ気たっぷりの仕草で言う。
「えぇ……ど~かんがえてもワルフザケのさんぶつにしかみえないよ……」
「お店の名前にちなんで高さ29.1もあんのよっ!」
少し自慢げにいう月夜。
「こんなんど~やってたべんの?」
「そりゃ~……」
さきほどまで自慢げだった月夜はそこでピタリと停止すると――まじまじと画像を見詰め。
「んと……上のカツを食べて、その後に下の御飯を食べて……」
「そんなふ~にたべんの? うえのタワ~みたいになってるカツがたおれてきたらど~すんの?」
「もうっ! うるさいなぁ!! 崩れないように食べるのよっ!!!」
イブキのツッコミにそう反論する月夜だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます