ほ〜むらん。

 いつものバス停にて――


「ARゴ〜グルかぁ〜……かっちゃお! よやくショ〜ニンっと――」

イブキが先ほどからスマホをイジりつつ多数の商品の購入をしている。


「ちょっと、さっきかゲ〜ムとかVRとか買い漁ってるケド――」


「うん〜ちょっとリンジシュ〜ニュ〜があってね〜」


「ふ〜ん……ちなみのいくら?」


「13マンエン〜」


「すごっ! 割といい収入じゃない……」


「ん? 13マンエンってゆ〜のはいまかってるARメガネのネダンだよ」


「へ? じゃ――収入は?」


「えっとね……15000ドルだって」


「ドルって……」

月夜は背後を向いて計算機アプリを起動させ――


「157万円っ⁉︎」

思わずそんな声を上げる月夜。


「へェ〜50マンエンくらいだとおもってたけど、そんなにもらえんだ」

当の本人は「そんなにつかいきれないや」と軽く呟くだけだった。


「詐欺にひっかかってない? 大丈夫?」


「ダイジョブ、ダイジョウ。アメリカこくぼ〜しょ〜がはらってくれんだよっ!」


「……だから、心配してんだケド」


「もう〜シンパイショ〜だなぁ〜月夜は、ほらこれだよ」

そう言いながらイブキはスマホ画面を見せてくる。


「ペンタゴンをハッキングせよ? なにこれ」


「そ〜ゆ〜イベントだよ」


「あぁ……ゲ〜ムかなんかの――」


「ううん。ホンモノだよ、あるイッテ〜のきかんだけハッキングしていいよ、そのかわりど〜やったかと、カイケツホ〜もおしえてねっておかねはらうから――ってゆ〜イベントだよ」


「そんなの素人が簡単に見つけらんないでしょ?」


「そ〜でもないよ。1400にんチュ〜250にんのヒトがバグやダジャクセ〜みつけて100ドルから15000ドルのホ〜シュ〜もらったんだモン」


「じゃ――本当に本当なの?」


「そだよ〜」

イブキがときどき起こすスケ〜ルのでかい話しにただただ啞然とする月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る