あいしょ〜
いつものバス停にて――
「なに……これ……?」
月夜が現役JKにあるまじき表情と声音でそう洩らす。
「ご飯にかけるチョコレ〜ト? これは……おいしくなさそ〜」
月夜は珍しく食べ物で厳しい表情をする。
「そんなコトないよっ!」
イブキが『しゅたっ!』と手を挙げながら抗議する。
「ゴハンにチョコってサイコ〜じゃん‼︎」
「そっかな〜? ど〜考えても悪ノリした末の産物にしか思えないケド……」
月夜が腕組みをしながら、チョコかけ御飯を想像する。
「ホっカホカにゴハンのうえにマックロなチョコレ〜トおいし~ってゼッタイにっ――ほら、月夜『じゅるり』してもいいんだよ」
「しないわよっ! じゃ、アンタこの『御飯にかけるチョコ』っての通販で買って試してみてよ」
「いいよ」
そういってその場で通販サイトにアクセスする。
「そうだ。ねね――」
イブキはスマホを操作しながら、
「ん~?」
月夜がオシャレ系ニュ~スで夏物を探しながら、
「いまね。サ~ティワンでダブルちゅ~もんすると、トリプルになんだって!」
「はぁ?」
「だから、ダブルのコ〜ンたのんでも3つアイスのっけてくれんだってっ‼︎」
「へぇ〜……いいじゃない!」
「でしょ〜。きょ〜のかえりによっていこ」
「行こ行こ」
相性が良いのか悪いのかわからない二人だった。
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