ぱん。
いつものバス停にて――
「う〜ん……」
イブキがスマホ画面を見ながら、納得のいかない表情で唸る。
「どしたの? ベテラン野手がなんでもないフライを落とした瞬間の監督みたいな顔して」
月夜の言葉に、
「う〜んっとね……ダイガクセ〜のすきなパンランキングでイブキさんのスキな――ダイスキなメロンパンがサンバンなのがナットクいかなくて」
そんな事を言いながら、スマホ画面に写る画像を見せながら、
「まあ男性にはあんまりウケがいいとはいえないしね。ええっと……一位がカレ〜パンで二位がクロワッサン? これは結構意外かも?」
「そうでしょ! クロワッサンとかカレ〜パンのがジョ〜イなんて――カレ〜はおいし〜けどさ……メロンパンがいちばんだよっ‼︎ サクサクのクッキ〜きじに、メロンクリ〜ムがはいってたりなかったり――」
「どっちなのよ?」
「うってるコンビニによってちがうんだよっ! でもメロンパンがおいし〜ってコトはジジツなのっ‼︎ 月夜もそ〜おもうでしょ?」
イブキが珍しくプリプリ怒りなが、月夜に同意を求める。
「ウチ? ウチは――」
少し考えた後、
「全部ほしいかな」
「あぁ……そだよね」
呆れ顔でそういうイブキだった。
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