ほし〜もの。
いつものバス停にて――
「おぉ! ライシュ〜からサ〜ティワンでアイスクリ〜ムフロ〜トストロベリ〜――なんかいいにくいな……」
イブキが新作のスィ〜ツ情報を漁ってると、来週かはじまる商品を発見する。
「小学校のあるクラスで一番ほしいものというアンケ〜トの一位に『永遠の命』かぁ〜……」
月夜がなんともいえない複雑な表情で洩らす。
「なんかフリ◯ザさまみたいなコトかんがえてるクラスだね」
イブキがそんな事を言いながら口を挟んでくる。
「まあ、フリ〜◯様はともかく、漫画やラノベだと『永遠の命』ってデメリットのほうが多く描かれてるケド……」
「ゲ〜ムでもお〜むねそ〜だね」
「でしょ〜。だからかな〜あんまりそ〜いうの望む気になれないなぁ〜」
「ふ〜ん……ほかのはどんなのがあったんだろうね」
「この話題をツイッターに投稿した人の娘さんは『どら焼き100個』だって」
「そ〜いうのはナゴむね〜。ちなみに月夜は?」
「ウチ? ウチは――」
月夜はしばらく考えて、
「牛100頭」
「いや……そこよせてきてもナゴまないよ……」
そう返すイブキだった。
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