かぷりこ。
いつものバス停にて――
「ちょっとストップ!」
月夜が愛用のグルメ系ニュ〜スアプリから気になる話題を選んで開くと、隣からそんな声がかかる。
「もどして〜もどして〜」
イブキは人差し指で宙に円を描く仕草をしながら、
「なんなのよぉ〜……」
そう言いながらも、律儀に画面をひとつ前の状態に戻してやる月夜。
「それそれ――そのカプリコの『メロンクリ〜ムソ〜ダ』のやつ」
イブキがぜんぜん違うトコを指しながら、
「ほら――」
月夜は仕方なしに自分のスマホを渡す。
「ふむふみゅ……メロンクリ〜ムチョコのなかにさらにミルクチョコがはいってる……なるほどわからん」
小首を傾げて言うイブキに、
「だから、メロンクリ〜ムチョコに中にミルクチョコがはいってんのよっ!」
と、「なんでわからないかな〜」とでの言いたげに口を挟んでくる月夜。
「メロンクリ〜ムのチョコのなかにミルクチョコだよ? わっかんないよ」
「ウチにはわかるよ」
「わかるんだっ⁉︎」
いまいち納得できないイブキだった。
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