このみのタイプ。

 いつもバス停にて――


「ナポリタンの赤字を取り戻すべく、ガリガリ君『アセロラ』味を投入! 甘酸っぱいアセロラとガリガリ君の相性はバツグンかぁ……」

月夜がグルメ系ニュ〜スを見ながら、


「こんなん……こんなん……絶対においし〜に決まってんじゃん! いつでるんだろ? 2月23日? 明日かっ!」


「ゲ〜センでオンナコにモテゲ〜ムかぁ〜……イブキさんてきには、ゲキムズなシュ〜ティングをすずし〜カオしたままクリアして、かたてにはコ~ラもってるヒトがイイなぁ~……」

 ウットリとした表情でその光景をイメ~ジするイブキ。


「ふむふむ……みんなバスケやバッティング、ストラックゲ~ムなんかのスポ~ツけ~がおおいな、ビデオゲ~ムとかガンシュ~とかイブキさんがキタイしてたのとちがう……」

 落ち込みぎみにそう呟き、ふと隣の月夜に目がとまる。


「ねね――」


「ん~?」


「月夜は? 月夜はゲ~センいったときどんなコトするオトコのヒトにひかれるの?」


「ん~……」

 しばらく中空に視線を彷徨わせた後に、


「お菓子掴むゲ~ムで大量にゲットしてくれる人」

 月夜もまた特殊なタイプがお好きなようだった。

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