ぴざとぴざ。

 いつものバス停にて――


「カナダにすむオトコのヒトがじぶんのギガンにカメラをしこみアイボ〜グとなのるかぁ〜……」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スにのっていた、そんな記事を読みながら、


「SFっぽくってカッコイイなぁ〜……カメラをかぁ〜……」

と、言いながら思い浮かべた姿は映画の冒頭で流れる『ストップ映画泥棒』に出てくるカメラが頭部になってるキャラだった。


「あ〜……やっぱし……あんまカッコよくない……かも?」

思い直すイブキの横では――


「ピザのトッピングにさらにピザっ⁉︎」

月夜がグルメ系ニュ~スを見ながら、驚きの声を上げる。


「ピザの上にピザかぁ~……まあ、ピザは完全栄養食だし……味よし、栄養よし、カロリ~よしっと三拍子揃ってるから……」


「そなのっ!?」

 月夜の呟きを聞いたイブキが反応する。


「そ~よ」


「じゃ、ピザにピザってカンゼンなモノにカンゼンをくわえるカンゼンカンゼ――」

 言いかけて口の中で『ガリっ』と痛そうな音がする。


「……ベロかんだ」

 涙目で舌を出しながら、


「なにやってんのよ。ほら見せて」


「ん~」

 呆れ顔のままの月夜は屈んでイブキの舌をよく見て。


「うわぁ~。痛そ~」

 クッキリ歯型の痕がついた舌を見ながらそう言う月夜だった。

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