えほ〜のあと。
いつものバス停にて――
「自動車業界盛況の影響か? システムエンジニアの時給が爆上げ‼︎ 時給3000円から5000円にっ⁉︎」
月夜が経済新聞の一部を抜粋したウェブ記事を読みながら、
「はぁ〜……時給5000円なんてウチの6倍だよ……」
「アメリカのSEはもっとおおいよ」
「そうなのっ⁉︎」
「うん。ジキュ〜1000ドルだって」
「1000ドル……ええっと……」
「やく11マンエン」
「時給で?」
「ジキュ〜で」
「はぁ〜お金ってあるトコにはあるもんなんだね〜。ウチのお店なんて、この前の恵方に乗っかろ〜として失敗して大赤字だしちゃったのに……」
「なんかニュ〜スにもなってたね。オニタイジできるぐらいのリョ〜のハイキがでたって」
イブキはそういって手刀を振って見せる。
「そ〜なのよ……潰れちゃったら新しいトコ探さないといけないし、今アルバイト探してるってワケ」
「へぇ〜……でも、なんでそんなコトになっちゃったの? レストランっぽいキッサッテンなんでしょ? エホ〜あんましカンケ〜ないよ〜な……」
「うん……男性スタッフにぶっとい太巻きを食べさせる企画……イケると思ったのになぁ……」
「イケないよっ!」
月夜の呟きに全力でツッコミを入れるイブキだった。
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