しぇあ。
いつものバス停にて――
「ラ〜メン屋がバレンタイン企画で『チョコつけ麺』? なんか、すっごい……合わないそ〜だケド……」
月夜が顔をしかめながら、その異色グルメの画像を見る。
「構想3ヶ月の力作『つけガ〜ナ』かぁ……う〜ん……見た目は悪くないし、なかなかおいしそ〜なんだけど……ガ〜ナミルクにオイスタ〜ソ〜スに魚粉って合うのかな?」
月夜はスマホを持ってない方の手を頬に充てながら、そんな事を洩らす。
「んんっ⁉︎」
その時、イブキが妙な声を上げる。
「ん? どしたの?」
「おみせでゴハンたべるときって、シェアするのってマナ~いはんなんだっ!?」
「まあ、あんまり褒められた事じゃないわね」
「とくにオトコのヒトがキラうんだってそ~いうの」
「ふ~ん……。でも、アンタってシェアなんかすんの? ウチと行く時はしないじゃん」
「だって、月夜とシェアなんて……そんなコワいコトできないよっ!」
ブルっと身を震わせ、月夜のコ~ヒ~を飲んだ事がバレてバス停でふっとばされた時の事を思い出すのだった。
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