りそ〜

 いつものバス停にて――


「ケッコンのきめてはマ◯オのムゲンゾ〜ショクかぁ〜……」

イブキがウットリしながらそんな記事を読んでいると、


「ねぇ〜ねぇ〜月夜」


「ん〜?」

ふっといアメリカンドッグを口いっぱい頬張っている月夜に向かって。


「マ◯オムゲンアップとかできるヒトってステキだよね〜?」


「いや! ぜんぜん‼︎」

と、アメリカンドッグの棒に書かれた『アタリ』の文字を探しながら否定する。


「え〜! マ◯オむげんだよっ! なんかいやられてもゲ〜ムオ〜バ〜になんないんだよっ‼︎」


「そんな力説されても……ウチにはなにが良いのか全く――皆目――全然わっかんないっ!」


「じゃ、月夜はどんなヒトがい〜のさ?」


「――って、ど〜せたべられるウシさんやブタさんがイイんだいね〜?」


「いくらウチでも牛豚を彼氏できんわっ!」

そこは全力で否定する月夜だった。

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