け~き。

 いつものバス停にて――


「ミスドに通常の2倍も伸びるポン・デ・リングが登場。う~ん……伸びが良いって事はそれだけモチモチしてて、いい食感があるって事だよね!」

 月夜がホックホックの肉まんを食べながら、話題の新商品をチェックしている。


「味付けは――生地に黒蜜を染みこませて、きなこシュガ~を2回まぶした和の味わいかぁ~……じゅるり」


「ふ~……フケ~キだな……」

 イブキが澄んだ空を見上げながら白いタメ息をとともに呟いた。


 ポト。


「……やだ。変な事ゆ~から肉まん落としちゃったじゃない」

 月夜が地面に落ちた肉まんを拾い上げながら、


「イブキさんがニホンのケ~キのシンパイしちゃヘンだってゆ~の?」

 イブキが少し不満顔でそう言うと、


「当たり前じゃない。アンタが日本の景気の心配するなんて」


「むう……イブキさんだってたまにはマジメなコトもかんがえるモンっ!」


「へぇ~……ちょっと見せて」

 イブキのスマホを見る月夜。


「『不景気の影響かっ!? 今年のお年玉は1998年以降最低額にっ!!』あぁ~……これのせいで景気の心配してたのね」

 得心がいったとい表情で納得する月夜だった。

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