と〜しんだい。

 いつものバス停にて――


「歩きスマホや自転車に乗ったままスマホをいじってる人にぶつかって画面が割れたかた弁償しろっと迫るスマホ当たり屋が急増中かぁ〜」

月夜が情報アプリで最近の出来事を調べている。


「はぁ〜……最近じゃおちおち外も歩けなくなってきたわね……」

月夜が疲れたため息を吐き出す。


「ねね月夜!」


「ん〜?」

そんな雰囲気を吹き飛ばすノ〜テンキな声でイブキが声をかけてきた。


「いまってト〜シンダイフィギアがブ〜ムなの?」

そう言って、某漫画の角の生えたヒロインやラノベのメインヒロインなどが映ったスマホ画面を見せてくる。


「そ〜いえば、最近そんな話しよく聞くわね」


「いいなぁ〜……イブキさんのもつくってくれないかなぁ〜?」


「あら? そんなの簡単じゃない」


「ふぇ?」


「160センチぐらいのドラム缶用意して、顔の位置にアンタの写真貼っとけば完コピ!」


「そんなシンプルなタイケ〜じゃないモン……」

バス停に寄りかかりながらそう呟くイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る