ことしもひっかかる月夜。
いつものバス停にて――
「ぬう……アイフォンのキュ~モデルでうごきがモッサリしたときのタイショホ~をiOSのカイハツシャがつぶやいてワダイにかぁ~。イブキさんサイシンだからカンケ~ないけど月夜のでためしてみよっかな」
そういって先ほどからスマホを必死に操作している月夜のほうを見る。
「……う~ん……冬コミで使い過ぎちゃったな~……もっともっといっぱいコピペしないと――」
そんな事を言いながらスマホを操る手をさらに加速させる。
「ねぇねぇ。月夜」
「ん~?」
「さっきからなにしてんの?」
イブキが月夜のスマホを覗き込むように――
「ん~? ちょっとね……」
イブキを避ける様に身を動かす月夜。
「え~! おしえてよぉ~。イブキさんもおとくなジョ~ホ~おしえるからさぁ~」
イブキはそう言いながらさらに覗き込もうとする。
「え~! まあいいケド……」
「んじゃ、イブキさんから――アイフォンのうごきがモッサリしだしたときはアップルストアのアプリをひらいて、したにある『おすすめ』とかを10かいタップするとサクサクになるんだって、いっぱいタップしてイッシュンがめんがまっしろになったらセ~コ~だよ」
「へぇ~……今度やってみる」
「で、で、月夜はなにしてんの?」
「ん~? なんかね、ある文章をコピペして投稿すればフェイスブックのザッカ~バ~グがお金くれるってゆ~から……冬コミ――ちょっと最近、金欠ぎみだから……
」
「……月夜、それデマだよ」
「えっ!」
「チュ~センで1000にんのヒトがもらえうだけで、コピペしまくったヒトがもらえるワケじゃないよ」
「そ、そ~なんだ……」
そういってガックリと落ち込む月夜だった。
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