くろこだいる。
いつものバス停にて――
「ことしもおわりかぁ〜……」
感慨深げに呟いき、上を向くと白い息を吐くイブキ。
「ことしは――」
様々な事柄を思い起こしているのか静かに瞳を閉じ。
「ことしは――いいリョ〜ゲ〜のトシだったね! とくにゲ〜ムミュ〜ジックはメ〜サクばっかりだったよ」
「ことしもおわるってゆ〜のに……なんでガッコウなんか……」
「それはアンタが宿題ためまくったからじゃないのよっ! 担任もよくまぁこんな貯めたなぁ〜って現実逃避するぐらいの量あったの忘れたのっ⁉︎」
「そんなんトシあけたらチャラでい〜じゃん」
「なるワケないでしょ! ホントだったら外国の刑務所みたいにワニの徘徊するトコに終わるまで閉じこめられて反省しないといけないトコよっ!」
「がいこくのケ〜ムショってワニいるのっ⁉︎」
「確かインドネシアの刑務所でそ〜いうトコがあるみたい賄賂対策と容赦のない警備の両立とかで――」
「イブキさんワニにはつよいよ! ワニワニパニックのキロクホジシャだもん‼︎」
そういってモグラ叩きのような仕草をするイブキだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます