うぇあぶるでばあいす。
いつものバス停にて――
「ふ~ん……『激辛四川風麻婆肉まん』ねぇ……去年は数量限定ででたのよね、コレって。その時は結構辛かった記憶がぁ……」
頭を押さえながら必死に記憶を探る。
「そんなのたべたら、つぎのひトイレでタイヘンなコトになんない?」
「お、女の子だもん。そんな心配しなくてもいいモン」
ほほを赤くしながら、ボソボソとそんなことをいう月夜。
「でも、本当に辛かった記憶があるなぁ~……今年もでるんだぁ~……じゅるり」
「あっ! みてみて~」
なにかを見つけたイブキは嬉しそうにスマホを月夜に見せる。
「なになに? え~っと……腕がキ~ボ~ドになるユ~ザ~インタ~フェ~スの『ア~ムキ~パッド』が完成?」
「そそ。なんかウデにカソ~キ~ボ~ドがヒョ~ジされて、いつでもどこでもカンタンにキ~そ~さができるんだって」
「へぇ~……ん?」
あんまり興味なさそうな声を洩らす月夜はイブキの妙な視線に気づく!
「ん~……」
イブキは月夜の冬服の上からでもわかる胸の膨らみを見ながら、
「そのうちウデにキ~ボ~ド、おっぱいをマウスにするウェアブルデバイスでそ~……」
「そ、そんなの誰が使うのよっ!」
視線を避ける様に腕で胸を隠しながらそう叫ぶ月夜。
「ほら、ワンクリック→ひともみ。ダブルクリック→すばやふたもみとかさ、ヘンタイぎじゅつしゃおおいからニッポン! もしでたら月夜、イブキさんのマウスになってね」
「い、イヤよっ! 自分の――自分の――うん……わかった。なってあげる……」
イブキの胸をみながらどんどん力の抜けていく口調でそういう月夜だった。
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