しゅぞくじゅんい。

 いつものバス停にて――


「う〜ん……キノ〜えんきするかもっていってたかんこれホントにえんきかぁ〜……まあジョ〜ホ〜でてこなかったから、そんなきはしてたケドねぇー……」

イブキがゲ〜ムの情報を見ながら呟く。


「ど〜ぶつのもりとかでないの? ネコ集めるやつとか、タッチパネルで犬をあやすやとか――」

と、珍しく現実ゲ〜ムの話題をだしてくる。


「う〜ん……かるやつならモンハンが――」


「いや……虐めるのは……」


「いじめじゃなくてハンティングゲ〜ム……」


「最近は犬に16発も銃弾撃ち込んだりされちゃったし……」


「そりゃ、イヌってフツ〜にたたかったらヒトよりつよいし……」


「え〜! そっかな? がんばれば熊ぐらいいけるでしょ? この前、熊の初手を躱して首に腕を引っ掛けてそのまま爪の届かない背後にまわれば楽勝って図解入りで説明されたよ」


「…………」

そんなコトできるのクマやトラがヒレフス、月夜だけだよ――と思ったイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る