ぶるぶる。

 いつもバス停にて――


ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ――

「ベルギ〜チョコプリンパフェかぁ〜……」

イブキがコンビニスィ〜ツの新作を見ながら洩らす。


ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ――


「ねぇ、イブキ」


「ん? あっ! やっぱしキョ〜のアップルイベントで6sのハッピョ〜あったんだ」


ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ――


「ねぇってばっ!」


「へェ〜……ロックマンがハリウッドえ〜がになるんだ」


ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ――


「なんか変な音しない?」


「ん〜? どんな?」


「だから……えっと……スマホとかケ〜タイが震える音みたいな……」


ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ――


「これこれ、いま聞こえない?」


「ううん――なぁ~んにもきこえな~い」


「……アンタの胸の辺りから聞こえる気がするんだケド……」


「き、きのせ~だよ」


「ふ~ん……そういえばさっきこんな記事みつけたんだケド――」

 そういって見せる月夜のスマホ画面には、『振動をおっぱいを大きくするブラ爆誕!』というセルビアの元工学部女性が開発したといった記事が映っていた。


「そ、そんなのイブキさんぜんぜんしらないモン!」


「へぇ~。じゃ、なんで総統閣下もビックリするぐらい胸が――胸が――胸かな?」


「なんでギモンケ~なの! ムネだよっ!!」


「――それが細かく振動してるのはなんで?」


「――うっ! こ、これは……」

 言いにくそうに言葉につまった後、


「ボ、ボディ~ビルのヒトみたいにムネのキンニクをピクピクさせてんのさ」


「いや、もうバレてるから」

 そういってイブキの胸をペチョと触ると、確かに下着が細かく振動していた。


 記事によれば二日と経たずに効果が出始めるようだが――半年後にマイナス2ミリの成果を獲る事になるイブキだった。

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