たいむりみっと。

 いつものバス停にて――


「ガリガリ君の新味かぁ~……グレ~プフル~ツねぇ~……この季節に食べたらおいしいの~間違いないわね。アイスといえばサ~ティワンも最近いってないなぁ~……ときどきダブル頼んだのにトリプルにしてくれるんだよねぇ~」

 月夜がアイスネタで一人盛り上がっていると、


「う~……あと……あとイッシュ~カン……」


「ん? 夏休みが?」


「――と、ゲンテ~カイイキのキカンがね……」

 疲労の色が濃く残る顔で、


「遊ぶのもいいケド、ちゃんと宿題やってんの? あと一週間だよ」


「うん。月夜がやってくれてるから、サイシュ~ビにうつさせてもらうヨテ~」


「完全にウチを当てにしてんのかいっ!」


「いいじゃん、いいじゃん。うつしてるあいだにイブキさんのつくったものたべてていいからさぁ~」


「――じゅるり。いやいや、ダメよ! やっぱし宿題は自分の――」


「ナスとショ~ガをつかったレシピでね。みてよ、ほら」

 と、言いつつ試しに作ったときに撮っておいた画像を見せる。


「うっ……」


「ね、おいしそ~でしょ。これやべてていいからさぁ~」

 この視覚への攻めがきいたのか、


「し、しょ~がないわね。今回だけどよ~。べ、別に食べ物の事はど~でもいいケド――」

 と、今年は宿題の解決策を手にしたイブキだった。

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