とりつくろい。

いつものバス停にて――


「う〜ん……結構つかちゃったなぁ〜……」

月夜が財布の中を「ひいふうみい……」と数えながら呟く。


「どったの?」

その姿にイブキが声をかける。


「ん……? えっと……コミケ――じゃなかった。ちょっとイベントでお金使い果たしちゃって……アルバイトの日数増やそうかな〜夏休みだし」


「え〜! ナツヤスミっていってもオボンのいっしゅ〜かんだけだったじゃん‼︎」


「それはアンタだけ、ウチは付き合ってるだけだもん」


「え〜! なんかズル――くないね。イブキさんつきあってるだけだもんね」

月夜がさっと持っているカバンを振り上げた途端、態度を急変させるイブキ。


「まあ、学校のほうは宿題も捗るからいいんだケド……」


「おぉ! じゃ、それをうつ――しちゃダメだよね! シュクダイはジブンのちからでやんないとね」

再び振り上げられたカバンを前にそう取り繕うイブキだった。

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