さいずだうん。

 いつものバス停にて――


「ティラミスのカキ氷? やだ。セブンからそんなモンでてたんだぁ~」

 月夜がグルメ系ニュ~スを見ながら。


「7月の後半からでてたのネ。まったく知らなかったわ。レビュ~はっと……」


「な、なんてコトをォォ!!」

 夏休みの登校で連日テンションの低かったイブキがいきなりそんな声を上げる。


「み、みてよ月夜……」

 イブキが震える手で差し出すスマホ画面には――


「女優のアリエルさん胸のサイズダウン手術を受ける? あぁ~……わかる、わかる。17歳とか胸おっきいとあんましいい服とかないしね~」


「そんなコトするなんてヒドいよっ!」


「いや、酷いといわれても……おっきいと肩こったり、首も痛くなるんだよ。イブキの野球部が打ったライナ~性のボ~ルを蹴り返すなんて機動性が確保できるのもその胸のおかげなんだからネ!」


「イブキさんをコ~ソクセンカンみたいにいわないでよ! とにかくおっきいはセ~ギなんだよっ!! それをちっさくするなんて――」


「ほら記事にも書いてあるよ。胸がすっごく痛くなって、首や脊椎にもダメ~ジがあるって」


「むう……」


「なんでもほどほどがいいんだよ、ホドホドが……」


「イブキさんのムネは……?」


「限りなくゼロかな」


「うわ~ん!」

 ブワァ~と涙を溢れさせて泣くイブキだった。

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