せんじょ~とあんぜんちたい。
いつものバス停にて――
「ヴ~……」
イブキ奇妙なうめき声を残し中空に視線を彷徨わせる。
「ふんっ!」
何もない中空を両手で『バシっ!』と叩く!
「なにやってんの?」
両手でアメリカンドッグをもった月夜が尋ねる。
「いや……」
答える間も視線を動かし周囲を探る。
「さっきからカがいてさぁ~。なんかいもカマれてんだよね~」
言いながら腕の辺りをポリポリを掻く。
「ふ~ん……はむはむ」
そう言いながら両手のアメリカンドッグを交互食べる月夜。
「――って、なんでニホンもたべてんの?」
やはり周囲を探り、両手をいつでも合わせられる体勢のまま、
「いまファミマで安いんだもん」
そういいつつイブキから距離を空ける。
「もうっ! なんでイブキさんのばっかしスウのっ!? 月夜のチのがおいし~のにっ!!!」
周囲をやたらめったらに叩きまくるイブキと距離を空け一層、蚊が寄り付かなかくなった月夜はアメリカンドッグについたケチャップが服につかないように気にしながら幸せに食べ続けるのだった。
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