とくちょ~

 いつものバス停にて――


「なつモテじょしのとくちょ~!」

 イブキがいつも通り如何わしいタイトルと内容の記事に目をつける。


「…………」

 月夜がチラっと視線を移したが、今読んでいる『かき氷のシロップ全部同じ味!? 見た目で脳が味を変えている』という記事が気になり、それ以上の反応は差し控えた。


「えがおはカワイイ――ふむふむ」

 イブキは『ニパっ』と意識して笑顔を作る。


「そこそこロシュツのたかいふくかぁ~。あんまそ~いうのもってないケド……こんどチョ~センしてみよっかな」


「――さいごは、なじみがなくてキョド~フシンでアセってるかんじ? えがおでロシュツのたかいフクきて、キョロキョロするかんじがナンパされやすいオンナのコのトクチョ~なんだネ」

 そう呟くと、えがおのままキョロキョロしはじめる。


「……なんか迷子の子供が困ってる様にしかみえないよ」

 そう評された途端に止め、バス停にもたれかかり時刻表に額を『カツン』と当てると落ち込むイブキだった。

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