にはこび。
いつものバス停にて――
「う~ん……いいアルバイトないなぁ~……」
イブキがスマホで高校生でも雇ってもらえる求人情報を漁りながら、そんな呟きを洩らす。
「そう簡単にはね~。ウチもシフトもっといれてもらえるように頼もうかな?」
月夜がそう呟きながらグルメ系情報を見ている。
「ん!?」
二人がそんなやりとりを交わしていると、イブキが驚きの声を上げる。
「アマゾンがフツ~のヒトにもにもつのはいたつができるようにするんだって」
「普通の人って宅配業者じゃなくて、一般人って事?」
「そそ」
そのあとに良いコトを思い付いたと言わんばかりに、
「――で、で。イブキさんがドロ~ンかってニモツをとどけまくればすっごくかせげそ~だとおもわない?」
「う~ん……でも、アレって結構、動かすのむつかしんでしょ? お客さんの荷物を紛失したり墜落したら困るんじゃない?」
「ダイジョブ!」
イブキが無い胸を張って言い切る。
「イブキさんシュ~ティングゲ~ムやフライトシュミレ~ションとくいだからっ!」
自信満々にそう言うイブキに、
「それに付き合わされるお客さんは大変だと思うケド……」
その月夜の呟きも自信に満ちたイブキの耳には届かなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます